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音読は、読み物の内容を理解したり暗記力を高めたりするのに有効とされる学習方法です。大人は音読の経験を経てきていますが、子どもは音読の経験がそれほどありません。まずは、基本的な音読の方法を習得するとともに、注意点についても理解が必要です。そこで今回は、子どもの音読による学習効果やさらに効果を高めるポイント、注意点などについて詳しく解説します。

音読とは

音読とは、文章を声に出して読むことです。内容の理解を重視しており、読み間違えることは大きな問題ではありません。一方、音読と混同されやすい「朗読」については、文章を声に出して相手に伝えることを目的としているため、抑揚をつけたり感情を込めたりすることが重要です。

子どもの音読の学習効果

音読には、次のような学習効果が期待できます。

場面をイメージしやすくなる

音読すると、場面をイメージしやすくなります。黙読だと文字を辿っていく作業になりやすいですが、音読すれば登場人物の心情や場面を捉えやすくなります。

自身が理解できていないところが明確になる

黙読では、読みづらい箇所や読めない箇所を飛ばしてしまう場合でも、音読すれば読まざるを得ません。自身が理解できていないところが明確になり、「次から間違えないようにしよう」「わからない漢字だから学習しよう」という気持ちの芽生えにつながります。

記憶力や暗記力が高まる

音読は、文章を読んで理解し、言葉に発する行為です。読み間違いは仕方ありませんが、あわてずに正しく言葉に発して、なるべくかまないようにしましょう。このように、さまざまな行動を一度にすることで脳の「前頭前野」が活性化し、記憶力や暗記力の向上につながるといわれています。

集中力が高まる

音読の際は、周りの状況が気になると文章が頭に入ってこなくなります。そのため、音読中は文章の読み込みと言葉を発することに集中しなければなりません。音読を日常化することで集中力の高め方がわかり、それをさまざまな場面で応用できるようになります。

ストレスが和らぐ

音読による脳への刺激、発声などによってストレスが軽減することがあります。子どもは、大人と同じく家で過ごす時間や学校での勉強の時間、交遊などさまざまな場面でストレスを受けています。ストレス過多の状態では本来の能力を発揮できないため、学習しながらストレスを解消できる音読を日常に取り入れてみましょう。

出典:兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科「「絵本の読み聞かせ」の効果の脳科学的分析

音読効果を高めるポイント

子どもの音読による学習効果を高めたい場合は、次のポイントを押さえましょう。

脳の活動性が高い朝に行う

音読はすらすらと言葉に出すことが求められるため、モチベーションが低い状態だと効率が悪くなります。音読の学習効果が高まるタイミングで行うように促しましょう。

一日の中でも朝は、日中や夜と比べて脳の活動性が高いといわれています。文章の読み込みや発声などさまざまな行動を同時にする音読は、生産性が高い朝に行うとよいでしょう。また、他の学習のウォーミングアップとしても効果が期待できます。

無理のない量を音読する

音読に慣れていない状態で長時間音読すると、集中力が切れることで学習効果が低下する恐れがあります。まずは、1ページや2ページ、1分や2分などから始め、少しずつ伸ばしていくとよいでしょう。

子どもの音読の注意点

子どもの音読は、保護者が聴くことが前提です。次の注意点を押さえて音読を聴くようにしましょう。

音読を聴く姿勢を持つ

家事をしながら音読を聴くのではなく、なるべく手を止めて音読を聴く姿勢を持ちましょう。子どもは、聴いてもらっている意識を持つことで正しく音読するモチベーションが上がるものです。

読み終わった後に褒める

読み終わったら、「上手になったね」「この部分の読み方がすごく良かったよ」などと褒めてあげましょう。自信がついたりモチベーションアップにつながったりします。

音読を習慣づけて「読む力」「話す力」を伸ばしましょう

音読を習慣づけることで子どもの「読む力」「話す力」を伸ばすことができます。ここに「聞く力」も伸ばすことで、小学校の学習がスムーズに進むようになるでしょう。

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