子どもにはもともと知的好奇心が備わっていますが、その程度については個人差があります。知的好奇心を伸ばしてあげることで、子どもが勉強に意欲的になったり、思考力の成長が促されたりします。そこで今回は、知的好奇心の特徴や高める方法などについて詳しく解説します。「幼児」「小学生」それぞれで見ていきましょう。
知的好奇心とは、興味関心を持った物事に対して、さらに情報を得たい、知識を深めたいと感じる心情のことです。知的好奇心を持つかどうかは、その人物の経験の程度や性格などに大きな影響を受けます。
例えば、大人が知的好奇心を抱かない物事でも、子どもにとっては強い興味関心を示し、もっとたくさんの知識を得たいと思う場合があります。
知的好奇心を育むことで学習が進みやすくなったり、思考力が身についたりするでしょう。
知的好奇心には、「拡散的好奇心」と「特殊的好奇心」があります。それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
出典:早稲田大学「知的好奇心が文章情報のもっともらしさの評価に与える影響」
拡散的好奇心とは、特定の物事ではなく、どのようなものでもいいから幅広い知識を得たいという知的好奇心のことです。例えば、目についた本に興味を示したり、ウェブサイトを見ているときに次々に情報を求めてクリックしたりする行為が該当します。
特殊的好奇心とは、入手した情報に対して真偽を確かめるために、物事の経緯に疑問を感じて調べたりする知的好奇心のことです。さらに深い情報を知りたい、真実かどうかをはっきりとさせたいという気持ちに基づいて行動します。
知的好奇心を高める主なメリットことには、次のようなメリットがあります。
知的好奇心を高めることで学ぶことに興味や関心を持ち、自ら課題に挑戦するようになります。褒められる、進学するといった外的要因による主体性の高まりとは違い、学習そのものを楽しむことができます。
勉強を頑張ったらお菓子をあげるなど、外的要因によってモチベーションアップしている場合、その要因が失われるとモチベーションが下がる恐れがあります。一方、知的好奇心が高まることで主体的に取り組めている場合は、モチベーションが簡単に下がることはありません。
保護者の対応次第で、子どもの知的好奇心を高めることができます。その方法について詳しくみていきましょう。
図鑑やガイドブックのような絵や図が掲載されている本を与えることは、知的好奇心が高まるきっかけになります。文字だけの文庫本は、子どもが読んでみようという気持ちになりにくいため、最初は視覚に訴えてくる本を与えましょう。
知識を深めることに興味を持つようになれば、文字だけの文庫本も積極的に読むようになることが期待できます。
近所の公園だけではなく、少し遠いところの商業施設や旅行などに連れていき、なるべく多くの体験をさせてあげるとよいでしょう。知識が増えれば増えるほどに知的好奇心が高まりやすくなります。
子どもは大人が学んでいる姿を見て自らも学ぼうとするため、本や新聞を読んでいる姿を見せるとよいでしょう。さりげなく「この本には○○と書いてあったんだけれど本当かな?調べてみよう」と話してみて、子どもの反応を見る方法もあります。
子どもが興味を示した場合は、一緒に調べたり考えたりすることで、さらに知的好奇心が高まるでしょう。
子どもがなるべく自分で考えて答えに行きつけるように、答えではなくヒントを与えましょう。子どもが質問してきたときは「どうしてかな?もしかして○○に答えがあるかもしれないね」などの疑問形式で投げかけるのも良いでしょう。
子どもが新たな知識を得たり疑問に対する答えを見つけたりしたときは、褒めつつ一緒に喜びましょう。子どもが達成感を覚えることで、知的好奇心がますます高まることが期待できます。
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