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ことばパークの豊富なノウハウをコラムでおとどけ ことばパークの豊富なノウハウをコラムでおとどけ

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お子さんが家で勉強しない、宿題も面倒くさがっているとお悩みの保護者は多いことでしょう。家庭学習を身に付けさせたい保護者にとって、家庭でどこまで保護者がサポートするのか、学校や習い事での学習とは何が違うのか、など悩まれることも多いかもしれません。

今回はまず、小学生が学習時間で意識してほしいポイントを学年別に紹介します。そして、教科別に気を付けてほしいポイントについても解説します。

【低・中・高学年別】小学生の家庭学習のポイント

まずは、学年別の家庭学習のポイントについて紹介します。

低学年のお子さんの場合

入学したてのお子さんの場合は、学校に通うだけで新しい環境に疲れてしまう子もたくさんいます。まずは学校生活に慣れることを目標とし、慣れてきたら学習を習慣化することを考えましょう。ストレスをあまりかけず、日々の当たり前の流れの中に学習を組み込めるとよいですね。

最初は、何をするか、どのタイミングでやるか、などは保護者が考えてあげる形で大丈夫です。ただ、「これにしたがってやりなさい」と一方的に指示するのではなく「こうやって勉強するのはどうかな?」と提案する形にして、「決断はお子さん自身」というようにするのがおすすめです。

内容について質問があったり、学習したことを話そうとしたりするときには、ぜひ聞いてあげてください。とにかく、学習を「嫌なものではない」、できれば「楽しいもの」と認識できることが大切です。

中学年のお子さんの場合

「決まった時間に勉強する」ことに慣れてきたら、少しずつ「何をどのような順番で学習するか」といったスケジュールや優先順についても自分で考えるよう促してあげるとよいでしょう。

低学年のときと同じで、こちらも最初は難しいと思いますので、保護者がいくつか案を作ってあげたうえでお子さんに選ばせてあげる形でもよいですね、

お子さんが「自分で決め、それにしたがって学習している」という意識を持つことが大切です。慣れてきたら、「お子さんが案を作る⇒保護者がアドバイス」などもよいでしょう。

また、お友達と遊ぶ約束など誘惑も増え、自分の希望でスケジュールを変更したいということも増えてくるかもしれません。そんなときは、「じゃあ、予定していた勉強はどうしようか」と一緒に考えてあげてください。予定を守ることにこだわりがなくなって学習習慣自体がなくなってしまうのは避けたいところですが、安易に禁止すると勉強自体が嫌になってしまうなど、逆効果となってしまうかもしれません。「柔軟に変更しつつ、決めたことはしっかりとやる」といった工夫を身につけていけるとよいですね。

高学年のお子さんの場合

この時期には、家庭学習の内容も量も内容もお子さんによってさまざまです。学校の内容を中心に行う子、中学受験に向けた学習をする子、中学校に向け先取り学習を始める子、などお子さんやご家庭の状況によっても大きく変わりますね。この時期には、「何のために勉強するか」「どのくらい何を勉強するか」をお子さん自身で考えることを習慣化できるとよいでしょう。

「どのくらい保護者が手伝ったり口を出したりすべきか」と悩まれる方も多いようです。お子さんによって異なるので一概には言えませんが、まだ小学生ですのでサポートするのはまったく問題ないでしょう。

ただ、お子さん自身が「勉強の内容や進め方は、自分で考え、自分主体で行うものである」「お父さん・お母さんは手伝ってくれている」という認識を持てると、その後の主体的な学習につながりやすくなりますので、意識できるよう促せるとよいですね。

「勉強する理由を意識して、自分で勉強する内容を考える」こと自体をお子さん自身が「当たり前」と思えるようになっていれば、進路や内容にかかわらず、どのような環境でも対応できるようになるでしょう。

教科別の家庭学習のポイント

ここからは、教科別の家庭学習のポイントについて紹介します。

国語の家庭学習のポイント

国語はすべての学習の土台となる大切な教科です。ここでのポイントは「相談や質問など積極的にコミュニケーションを取りながら行う」ことです。

たとえば、漢字であれば、本や新聞記事を見ながら実際に用法を見せてあげることもできるでしょう。ことわざや知識面などは、日々のシーンや小説・漫画などで「こういうときに使うんだよ」と教えてあげるのもよいですね。

教科書やドリルの内容と、「学んだ知識やことばを実際に使う場面」とを結び付けてあげるのがよいでしょう。

算数の家庭学習のポイント

算数は苦手な子、得意な子が分かれてしまいがちな科目です。楽しんで取り組める子はよいのですが、苦手な子にとってはすべての科目の中でも一番大変な時間となる場合もあるかもしれません。

特に、計算練習などはどうしても「退屈な作業」と感じがちですね。そんな算数の家庭学習で一番気を付けてほしいポイントは「問題を解くところから、学習終了までの流れを身につけること」です。

具体的には「解く」「丸つけをする」「なぜ間違えたかを考える」「わからなければ理解する」という手順を、しっかりと定着させましょう。

この手順は教科に関係なく、学習全般で大切な手順です。ただ、特に算数だと「解いたら終わり」「正解を赤ペンで書いておしまい」となりがちな子が多いです。

解いて丸つけをした後、一緒に間違い直しをしてあげるのも良いですね。たとえば計算問題であれば、まずは「どの計算を間違えたのか」を確認してみましょう。そして間違ったポイントを見つけたら、そこを修正してもう一度解き直し、今度こそ正解でできるかトライできると良いですね。

「一回解いただけではまだ半分」「勉強する前にはできなかった問題ができるようになって学習完了」というのを習慣にしてしまうのがおすすめです。

理科・社会の家庭学習のポイント

理科・社会は、覚えることが多くあります。そのため、どうやって興味を持てるように促せるか、「大変だなぁ」と思わずに取り組めるかが大切になるでしょう。

図鑑や百科事典、歴史の本や漫画などを用意するのもよいですね。理科であれば教科書に書いてある簡単な実験をおうちで一緒にしてみるのもおすすめです。

また、読んだり聞いたりといった「インプット」だけでなく、話したり書いたりといった「アウトプット」も大切です。その日に学んだことを話してもらったり、クイズ形式で問題を出してみたりしてみましょう。「アウトプットを意識する」というのは、理科・社会を習い始めの子から、中学受験生など     しっかりと勉強する子まで、有効な方法です。ぜひ試してみてください。

まとめ

お子さんごとに内容や学習方法を変えられるのが、家庭学習のよいところでもあります。「もう○年生だからこのようにしなければ」「この教科はこのようにしなければ」と決めつけすぎるのも禁物です。

今回の記事のポイントは目安にしつつ、お子さんの興味や学力をしっかりと考えたうえで、できることから一歩ずつお子さんに必要な学習環境を整えてあげてください。

また、こちらの記事では小学生の学習時間の目安を解説しています。あわせて参考にしてみてください。

(同時納品の「家庭学習の目安時間」の記事リンクを入れてください。文言は記事タイトルで問題ございません(例「家庭での学習を「当たり前」に 学習時間の目安と習慣化のコツとは」)

ことばパークは講師とのやりとりを通じお子さんの「学びたい」という気持ちを引き出しながら、聞く力・話す力・読む力をバランスよく伸ばしていけるオンラインレッスンです。学習意欲を高め、家庭学習にも積極的にトライしてほしいですね。

お子さまに「楽しみながら学習の習慣をつけてほしい」とお考えでしたら、ことばパークをぜひご検討ください。

執筆者:杉本啓太

参考サイト:

【小学生向け】家庭学習の仕方を解説|コスパ良い教材11社を徹底比較

https://resemom.jp/manabi/elementary-home-study

【小学生の家庭学習】勉強時間目安を学年別に紹介!楽しく習慣化するコツ

https://www.gakken.co.jp/homestudy-support/edu-info/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E5%AD%A6%E7%BF%92/19996

学力向上の鍵は家庭学習にあり?小学生にオススメの学習方法を解説

https://www.gakken.co.jp/homestudy-support/edu-info/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E5%AD%A6%E7%BF%92/8688

【元大学教員が解説】小学生の国語力を高める!家庭学習のコツとは?

https://mama.chintaistyle.jp/article/japanese-language-ability

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