子どもにオンラインの習い事をさせようと考えたとき、どのような習い事がよいのか迷ってしまう保護者も多いことでしょう。そんな保護者のために、オンライン習い事の特徴やおすすめのオンライン習い事、さらに、オンライン習い事を選ぶときのポイントについてまとめます。
インターネットが広く普及し、さまざまなことがオンラインでできる世の中になりました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、対面を避けてオンラインを利用した習い事をしたいという希望も増えてきたようです。
オンライン習い事は、実際に先生と対面することなく、パソコン、スマートフォン、タブレットなどのICT機器を用いて行われる習い事のスタイルです。ZoomやGoogle Meet、その他専用の会議アプリなどを使って、先生から指導をしてもらいます。
一斉授業で先生の話を聞く形から、少人数指導、マンツーマン指導とさまざまな形があります。
送り迎えの必要がなく時間の節約にもなるため、保護者にとって負担が少ないのもよいところです。
まずは、子どもにおすすめのオンライン習い事をご紹介していきましょう。
ダンスのオンラインレッスンは、近年人気が高まっている習い事です。
教室に通ってみたいけれど大人数では緊張してしまう、という子どもにはオンラインのダンスレッスンはおすすめです。オンラインレッスンで雰囲気をつかんでから、実際のスクールに通ってもよいでしょう。
また、近くにスクールがない場合や、YouTubeなどで見つけた先生に習いたい場合もオンラインは重要な選択肢の一つとなります。
オンラインでピアノのレッスンを受けるときには、使い慣れている自宅のピアノを使うことができます。また、子どもにとっては、重い楽譜を持ち歩かなくて済むのがメリットといえます。手元が先生に見えるよう、Webカメラの設置位置に配慮してレッスンを受けるとよいでしょう。
歌が好きな子には、オンラインのボイストレーニングもおすすめです。対面では恥ずかしい、緊張してしまうという子も、家でなら伸び伸びと歌うことができるはずです。先生との接触や、飛沫によるウイルス感染も気にならないでしょう。
近年は、子どものうちから英語に触れさせたいと考える保護者も多く、英会話は大人気の習い事です。イヤホンやヘッドホンでネイティブの発音を間近に聞けるため、より正確に英語の発音を身につけることができるでしょう。
小学校からプログラミング教育が必修化され、保護者からの注目度も高い習い事です。
オンライン上で他の参加者と交流したり最新の映像技術に触れられたりと、オンラインならではの学びができます。
新型コロナウイルス感染症の流行やオンライン学習へのニーズの高まりから、大手の塾がオンラインのコースを設けたり、新たにオンラインの塾が開講されたりするようになりました。
家の落ち着いた環境の方が集中できる子や、複数の習い事をしていて時間がとれない子には、オンライン学習塾は利用しやすいといえるでしょう。
文章を書くことに苦手意識を持つ子どもは多いものの、作文だけのために学習塾に通うことに迷いを感じる保護者もいるかもしれません。
そんなときには、作文だけを見てくれるオンライン教室を利用してみてはいかがでしょうか。月謝は一般的な塾と比較すると安価な傾向にあり、オンライン上での指導はもちろん、添削指導のサービスをしてくれるところもあります。
絵を描くのが好きな子には、絵画やイラストのオンライン教室もあります。デッサンなどの基本的な絵の技法を教えてくれるところ、子どもの感性で自由に作品作りができるところ、イラストやマンガの描き方を教えてくれるところなど、さまざまな教室が選べます。
絵を描くために必要な道具を準備する必要はありますが、自宅でマイペースに作品作りをしたい子には向いているといえるでしょう。
保護者の中には本当にオンラインだけで大丈夫なのかと気になる方もいるかもしれません。オンライン習い事のメリットとデメリットについて、まとめておきましょう。
教室に通うために支度をしたり、家から教室まで移動したりする必要がなくなるため、その分時間の余裕ができます。忘れ物の心配もなく、時間的な余裕があれば、落ち着いて習い事へと気持ちを向けることができます。
小学校高学年になると、塾の授業時間が遅くなったり練習時間が長くなったりして、行き帰りが心配になるという保護者もいるでしょう。
オンライン習い事なら通う必要がないため、事故や事件に巻き込まれる心配はありません。また、子どもの送り迎えをしている保護者にとって、その負担がなくなるのは大きなメリットといえます。
対面の習い事では、子どもが通える範囲内でしか教室を選べませんが、オンラインの場合は、どこに住んでいても希望の教室で学ぶことができます。
先生や他の子どもたちと直接接することがないため、感染症にかかるリスクを減らすことができます。
また、少し風邪ぎみだけれども本人は習い事に通いたいというときも、周囲に気を遣うことなく自宅で学ぶことができます。
習い事の種類にもよりますが、オンラインでは教室の場所を用意する必要がないため、その分比較的リーズナブルといえます。
教室に通う場合、そこに行けば習い事に取り組むことがわかるため、子どもも気持ちを切り替えやすいといえます。一方、自宅でできるオンライン習い事では、緊張感が足りずうまく気持ちを切り替えられない子もいます。
通信環境があまりよくないときには、時間中に通信が途切れてしまうことがあります。
また、端末機器によっては通信の容量が不足して、フリーズしてしまうこともあるでしょう。内容が途切れることで、子どもの集中力も低下してしまいがちです。
使っている機器の処理速度によって、先生とのやりとりにタイムラグが生じることもあります。会話がスムーズに進まず、うまくコミュニケーションがとれなくなる可能性も出てきます。
オンライン習い事を選ぶときには、以下のようなことに気をつけておくとよいでしょう。
オンライン習い事でも、多くの場合体験レッスンを受けることができます。体験レッスンを利用して、子どもに合っているかどうかを確認することが大切です。
習い事によっては、オンラインだけではなく対面のレッスンが必要と感じるようになることもあるでしょう。
オンラインレッスンだけではなく、対面レッスンも受けられる教室なら、そのまま対面レッスンに移行することができます。
状況に応じて柔軟に対応してもらえるかどうかも聞いておきましょう。
オンライン習い事にはさまざまなサービスが登場しています。子どもに合ったオンライン習い事を選び、成長の一助としていけるとよいでしょう。
オンライン習い事のひとつとして、お子さまの聞く力・話す力・読む力をはぐくんでいける「ことばパーク」を、ぜひご利用ください。
執筆者:五十嵐麻弥子
参考資料
1) 「子供向けオンライン習い事のおすすめは?メリット・デメリットも解説」コエテコ.
https://coeteco.jp/articles/11126
2) 「オンラインで習える子供におすすめの習い事人気12選!メリット・デメリット・選び方も解説!」子供の習い事図鑑.
https://startoo.co/topics/75303
3) 「オンラインが当たり前!?子どもにおすすめの習い事10選」Zehitomo.
https://www.zehitomo.com/blog/client/childrens-online-lessons
4)「子供におすすめのオンラインでできる習い事13選!メリットとデメリットも解説」ちょこまな.
https://b-engineer.co.jp/chokomana/child-raising/playing-toys/1127724