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子どもが集中できる時間は短く、勉強している途中で気が散ってしまうこともよくあります。勉強しているとき適度に休憩を入れることは大切ですが、どのタイミングで休憩するのが適切なのか悩んでしまうこともあるでしょう。休憩時の過ごし方と合わせてご紹介していきます。

「時間管理術」を活用したり、学校の授業時間に合わせたりして休憩をとる

集中しないまま勉強を続けていても、学習内容は身につかないものです。適切な休憩のタイミングについて考えてみましょう。

「ポモドーロ・テクニック」を活用する

時間管理術の一つに「ポモドーロ・テクニック」というものがあります。ポモドーロとはイタリア語で「トマト」の意味。この時間管理術が、トマト型のキッチンタイマーを使って編み出されたのが言葉の由来です。

ポモドーロ・テクニックでは、まず25分間勉強したら5分間休憩します。これを1セットとして合計3セット行い、そこで15分の休憩をとります。

子どもの勉強量に合わせて、この方法を活用してみてはいかがでしょうか。

子どもが集中できる時間に合わせて休憩をとる

子どもによっては集中力が25分間続かないこともあるかもしれません。そのような場合は、子どもが集中できる時間を確認してみましょう。

集中できる時間がわかったら、それを勉強時間に充て、そのあと短めの休憩をとるというセットを作ります。

たとえば、15分なら集中できるという場合は、タイマーで15分計って5分休憩するというサイクルを1セットにしてみるのです。このセットを何回くり返すかについても、子どもの様子に合わせて考えていきます。

学校の授業と休み時間に合わせて休憩をとる

ある程度集中力が続くという子どもは、学校の授業時間に合わせて休憩をとるというのも一つの方法です。

学校では、授業→休み時間→授業→休み時間……と、一定の時間サイクルをくり返しています。このリズムを家庭学習にも利用するのです。

眠くなったときは無理せず休憩する

学校や習い事などから帰ってきて疲れているときや、夕食のあとなどはどうしても眠くなってしまいがちです。また、勉強している途中で眠くなることもあるでしょう。

眠い状態のまま、集中して勉強することは難しいものです。眠くなったときには無理をせず、休憩することが大切です。

休憩時間はどのように過ごしたらよい? 効果的な過ごし方とは

休憩時間はどのように過ごすとよいのでしょうか。おすすめの休憩方法について見ていきましょう。

軽く体を動かしたりトイレに行ったりする

机に向かって勉強していると、背中が丸まったり字を書くために前傾姿勢になったりと、同じ姿勢が続いて血流が悪くなりがちです。

休憩中は椅子から立ち上がり、少し体を動かして血流を促すことが大切です。両手をぐるぐる回したり、屈伸運動をしたりするのが効果的です。

また、トイレに行ったり別の部屋にものを取りに行ったりするだけでも血流がよくなります。

おやつを食べたり水分をとったりする

糖分は脳を働かせるエネルギー源となるので、甘いものを少量とるのもおすすめです。また、脱水症状を防ぐため水分補給することも大切です。

休憩中に軽く食べたり飲んだりすることで、気分もリフレッシュするでしょう。

目を閉じて休む

勉強して疲れた脳を休めるために、目を閉じて静かに過ごすのも効果的です。眠気があるときは、短時間の仮眠をとってもよいでしょう。

頭がスッキリして、勉強を再開したときにより集中しやすくなるでしょう。

好きな音楽を聴く

音楽を聴いて、リラックスするのもおすすめです。好きなアーティストの音楽を聴けば元気が湧いてくるでしょうし、ゆったりとした音楽を聴けば気持ちが落ち着いてくるでしょう。休憩用に、音楽のプレイリストを作っておくのもおすすめです。

休憩中に避けた方がよいことや、気をつけておきたいこととは

休憩中に気をつけておいた方がよいことについてまとめます。

あまり長い時間寝ないようにする

眠い状態で勉強に集中するのは難しいものですが、あまり長時間寝るとかえって頭が働かなくなってしまいます。仮眠をとるなら15分程度を目安にするとよいでしょう。目を閉じていると外界からの刺激がシャットダウンされるため、実際に眠らなくても眠気が少なくなっていくこともあります。

また、夜どうしても眠いというときは思い切って寝てしまい、朝勉強するという方法もあります。

おやつを食べ過ぎないようにする

少量のおやつは休憩に効果的ですが、食べ過ぎないよう注意しましょう。特に甘いものは急激に血糖値が上がるため、眠くなってしまいがちです。

スマートフォンやゲーム機は目や脳が休まらない

スマートフォンやゲーム機などの電子機器は、目から入ってくる刺激が強いため脳が休まらないといわれています。

また、一度やり始めると短時間で切り上げるのが難しく、勉強中の休憩にはあまりおすすめできません。

勉強中の休憩は、目や脳を休ませることも目的の一つです。そのあたりを意識しておくことも大切です。

決めた休憩時間以上は休まない

休憩時間が終わっても、なんとなくやる気が起きなくてズルズルと休み続けてしまうことがあるかもしれません。ただ、それでは「勉強を続けるために休憩をとる」という意味がなくなってしまいます。

決めた休憩時間は、きちんと守ることも大切です。

メリハリをつけて勉強をすることが大切

疲れた体のまま作業や運動などを続けていると、失敗をしたりけがをしたりしやすくなります。それと同じように、頭も使い過ぎると疲労がたまって効率的に使えなくなってしまうものです。

内容の伴った勉強を続けていくには、メリハリをつけることも大切です。上手に休憩を入れながら、効率的に学習が進められるとよいでしょう。

ことばパークではポモドーロ・テクニックを参考にして、25分というレッスン時間を設定しています。お子さまの集中力を最大限に生かして学びを進めることばパークを、ぜひご利用ください。

執筆者:五十嵐麻弥子

参考資料

1) 「勉強の効率を上げる休憩時間の過ごし方とは?ポイントをご紹介」学研オンエア.

https://gakkenonair.gakken.jp/column/break/#

2) 「勉強中の休憩時間は何をするべき? 休むタイミングと効果的な休憩方法」マナビスタ.

https://www.gakken.co.jp/homestudy-support/edu-info/22065

3) 「勉強は休憩が重要!効率を上げる取り方は? タイミングも紹介」ベネッセ教育情報.

https://benesse.jp/kyouiku/202107/20210703-2.html

4) 「勉強に適切な休憩時間と休憩方法【東京大学の実験結果でも明らか】」中部教育ラボ.

https://chubukyoiku-labo.jp/break-time