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小学校の個人面談は、子どもについて先生と一対一で話ができる貴重な機会です。ただ、何を話したらよいのか、先生から何を聞かれるのかなど、少し不安に思う方もいるかもしれません。そんな不安が解消できるよう、個人面談について解説していきます。

小学校の個人面談 先生から聞かれることや保護者から話しておくこととは

個人面談は、保護者と先生が子どもの成長について情報を共有する場といえます。どのようなことを話し合うのか、見ていきましょう。

保護者は学校での様子を知り、先生は家庭での様子を知る

小学校に入ると、学校での様子が保護者にはわかりにくくなるものです。一方で、一人で多くの子どもたちを見ている先生からは、それぞれの子どもの家庭での様子は把握しきれないのが現実です。

学校ではおとなしくて目立たない子が家ではしっかり役割を担っている、また、家ではわがままを言ってしまう子が学校ではみんなに頼られてがんばっているということもあります。

個人面談を通して、先生と保護者がそれぞれの場所での子どもの様子を知り、どのように子どもをフォローしていったらいいのかを理解することができます。情報を共有して、子どもの成長をバックアップしていくのが、個人面談の大きな目的といえます。

学校での子どもの様子が聞ける

先生にもよりますが、まずは、先生の方から子どもの学校での様子を話してくれることが多いようです。もちろん、保護者から「学校ではどのように過ごしていますか?」「勉強の進み具合はどうですか?」などと、質問してもかまいません。

友達との関係や授業中の様子など、家庭では見られない子どもの姿を知るきっかけとなります。

先生から見て気になることを伝えられるケースもある

先生の目から見て、何か気になることがあったときには、それを保護者に伝えることもあります。先生は、家庭でのフォローが必要かもしれない、家庭でも子どもの変化に気をつけてほしいと思い、話をすることが多いものです。「怒られる」と身構える必要はなく、子どもをサポートしていく一つの情報として、冷静に受け止める姿勢が大切です。

家庭での様子を伝える

学校から帰ってきたときに疲れて動けないようなときは、学校活動や人間関係などに何かストレスを感じている可能性もあります。一方、授業に集中できない様子が見られたとき、その原因が習い事の帰りが遅いせいだったということもあるでしょう。

家庭での様子を伝えることで、先生はより深く子どもの状況を理解することができます。保護者からの情報を元に、サポートの仕方を工夫してくれるようになるでしょう。

伝えておきたい家庭の事情があれば話しておく

赤ちゃんが生まれたばかりで家の中が落ち着かない、保護者の仕事の都合で学習サポートがしきれていないなど、伝えておきたいことがあれば先生に話しておきましょう。こういった情報も、先生が子どもを理解するうえで重要なものとなります。

家庭の教育方針を伝える

特に伝えておきたい教育方針があれば、話しておきましょう。学校では基本的に集団への対応となりますが、家庭との教育方針とあまりに違いがあると、子どもも混乱してしまいます。話をしておくことで、配慮できる範囲で対応をしてくれるはずです。

個人面談を受ける前に、準備しておいた方がよいことはある?

個人面談の時間は、概ね一人10分~15分程度が一般的です。先生は、1日に4~5組の保護者と面談し、1週間ほどかけてクラス全員の個人面談を行います。限られた時間を有効活用できるよう、ある程度事前に準備をしておくのがおすすめです。

伝えたいことをまとめておく

先生に聞きたいことや、伝えておきたいことをリストアップしてまとめておくとよいでしょう。

頭の中で考えてもよいですし、不安ならメモに書いて持っていってもOKです。話したいことがたくさんあって時間内に話し切れなければ、別の日に時間をとってもらうようにしましょう。

わざわざ連絡帳に書いたり電話して問い合わせたりするほどのことではないけれど、ちょっと気になることなども、この機会に聞いてみてはいかがでしょうか。

子どもの好きなことやがんばりたいことを聞いておく

面談の前に、好きなことや興味のあること、がんばりたいことなどを子どもに聞いておくのもおすすめです。学校と家庭の両方から、子どもの前向きな気持ちを応援するよい機会となるでしょう。

面談の日時や場所をしっかり確認する

基本的なことですが、面談の日時や場所を確認して遅れないように行くことが大切です。先生は、1日に何人もの保護者と面談をします。スケジュールがずれると先生にも他の保護者にも迷惑がかかってしまいます。

都合が合わないことがわかったら、なるべく早めに連絡して面談日を調整してもらいましょう。

クレームではなく「質問」や「お願い」の形で伝える

学校は、一人一人の子どもをより深く理解したいという目的で個別面談を行っています。時間に遅れない、年下のきょうだいを連れていくときは子どもが退屈しないようおもちゃを用意していくなど、最低限のルールを守ることが大切です。

また、学校や先生に対して不信感がある場合も、「~は無理です」「~してくれないと困ります」といった言い方ではなく、「~がうまくできないのですがどうしたらよいでしょう?」「~のようにサポートしてもらうことは可能でしょうか?」など、質問やお願いの形で伝えると表現が柔らかくなります。伝え方によって、先生もできるだけ具体的な対応を考えようとしてくれるでしょう。

子どもの成長を支えていきたいという気持ちは、学校も保護者も変わりません。個人面談の機会をうまく利用して、学校・家庭の両面から子どもをサポートしていけるとよいでしょう。

先生と話をしている中で、家庭での学習フォローが必要と感じることもあるかもしれません。そのようなときは、聞く・話す・読む力を伸ばすオンライン学習のことばパークを、ぜひご利用ください。

執筆者:五十嵐麻弥子

参考資料

1) 「個人面談とは?個人面談における基本的なマナー8選や質問例を紹介」ちょこまな.

https://b-engineer.co.jp/chokomana/e-s-student/e-s-education/1113543

2) 「<小学校>個人面談では何を聞く?話す?面談の前に抑えておきたいポイント!」BRAVA.

https://brava-mama.jp/20210604101921

3) 「小学校の個人面談で何を話すか?聞くことは何?担任との関係を築くマナー面も解説」ワダチブログ.

https://wadachiblog.com/kozinnmenndann-syougakkou

4) 「【小学校の個人面談】服装や質問はどうする?疑問や不安にベテラン教師が答えます」ソクラテスのたまご.

https://soctama.jp/column/64716